IOST初Dappsを公開し1日の取引量は6億円以上!「ブロックチェーン×ゲーム」の可能性
2019.04.12
分散型プラットフォーム「IOST」が、とうとう初Dappsとなるゲームを公開しました。Dappsはブロックチェーンの仕組みを導入した、従来とはまったく異なるアプリのことです。ゲーム分野を中心に、すでに数々のDappsが生まれ、そのユーザー数も拡大傾向にあります。
今回はそんなDappsの特徴や仕組みを紹介しつつ、この新しいアプリの将来性・可能性を探っていきましょう。
目次
分散アプリプラットフォームIOST初のDappsを公開|24時間で6億円以上の規模
IOSTとは、イーサリアムやイオスのように分散型プラットフォームを持ち、そこから様々なアプリやトークンが開発できます。
そのIOSTから初のアプリとして、「Endless Game IOST」というゲームが生まれました。暗号資産のブロックチェーンを利用したアプリを「Dapps」と呼び、今ではゲームを中心に、様々なDappsが誕生しています。「Endless Game IOST」もその一つで、主に暗号資産を利用したギャンブル的な要素が楽しめるゲームです。
「Endless Game IOST」は短時間でアクセスが集中し、なんと5時間で取引量が1億IOSTを超えたとされます。すでにDappsの種類は多いですが、これだけの人気を見せるゲームも珍しいです。24時間の集計では合計6億円以上の取引、1,000人を超えるユーザーを集めました。
実際に暗号資産を投じてギャンブルが可能で、ゲーム性と投資性を兼ね備えた斬新なアイデアが多くのユーザーを惹きつけたと言えるでしょう。
(参考:CryptoTimes、2019/3/21、IOST初となるDAppsが3月20日に公開し、24時間で6億円以上の取引量に)
ゲームアプリの本場へと成長を遂げる「Dapps」とは?
Dappsは「分散型アプリケーション」のことで、その根本にはブロックチェーンのシステムが導入されています。情報は各ユーザーに分散して保存されるため、従来のアプリのように運営者や管理人がいらず、データの安全性や整合性を確保することができます。
Dappsを開発するには、分散型アプリケーションのプラットフォーム上で行われます。そのシステムを持っている代表的な暗号資産がイーサリアムで、すでにそのプラットフォームから数々のDappsが誕生しました。
これからのアプリケーション市場に改革をもたらすとされるDapps。今回はその特徴や仕組みについてお伝えしていきましょう。
Dappsはゲームアプリが中心
Dappsはブロックチェーンの仕組みを持つアプリの総称ですが、アプリといっても幅が広いです。たとえば、管理者が不要で投資家同士の直接売買ができる「分散型取引所(DEX)」もDappsの一種ですし、広い意味では暗号資産もDappsに該当します。
その中でも今もっとも多いDappsが「ゲーム」です。ブロックチェーンとゲームを融合すれば、たとえばゲーム中に暗号資産を利用してアイテムを購入したり、キャラクターを育てることもできます。すると、レアなアイテムやキャラは高値で売買され、自分で育成したデータがお金に変わることもあります。つまり、ゲームを楽しみつつ、なおかつ暗号資産の投資性も兼ね備えた、今までになかったアプリが完成するのです。
Dapps開発はイーサリアムベースが多い
Dappsが開発できるプラットフォームを持つ暗号資産は多いです。代表的なものでイーサリアム、イオス、ネオ、そして冒頭で挙げたIOSTなど、こうした暗号資産を「分散型プラットフォーム」といいます。
ただ、現在ではDappsの開発のほとんどはイーサリアムのプラットフォームから行われています。アプリ内で利用できる暗号資産は、開発したプラットフォームの通貨が採用されうことが多いです。そのため、取引量や人気が高いイーサリアムが選ばれやすいということです。
人気のあるDappsを紹介
Dappsで人気のあるゲームは以下の通りです。
・BitPet(ビットペット)
・Etheremon(イーサエモン)
・CryptoKitties(クリプトキティーズ)
・ETH.TOWN(イーサタウン)
これらはDappsが生まれた当初から開発され、今では歴史ある人気アプリとして成長しました。冒頭で紹介した「Endless Game IOST」も、いずれ人気Dappsへと成長する可能性が高いでしょう。
Dappsの将来性・今後
Dappsの将来性は高いと思われます。ブロックチェーンと暗号資産決済を導入したことで、今までのゲームとは異なる「投資」という面白さが加わるからです。
たとえば、従来のRPGゲームだと、他のプレイヤーとの勝負に勝ったり、はたまた自慢する目的でキャラクターを強くしていきます。しかし、そのゲームに飽きれば、せっかく育てたキャラもそれまでです。ゲームを行うことも楽しみの一つですが、今までの時間が少しもったいなく感じてしまします。
しかし、Dappsであればキャラを育てるほどレア度が増します。強いキャラ同士で配合すれば、よりレアなキャラが誕生するなど、その希少性に応じて高く販売可能です。仮にゲームに飽きてしまったとしても、今まで時間をかけて育てたキャラを高く売ることができれば、時間を無駄にしたと思うことも少ないでしょう。
こうしたゲームに「投資」という新しい考え方が生まれたことで、今後はDappsに注目が集まる可能性が高いです。
まとめ
暗号資産投資はリターンが高いこともあり、それだけリスクも高いです。そのため、投資を躊躇してしまう方もいるでしょう。一方でDappsを利用すれば、その暗号資産投資をゲームを楽しむ感覚で行うことができます。
こうしたゲームや投資の新しい可能性が生まれたことで、暗号資産に興味を抱く人も増えていくのではないでしょうか。