LXVXを用いてビットコインの予想レンジを計算してみよう!

仮想通貨オプションのトレーディングプラットフォームを提供する米LedgerX社は、世界初となるビットコイン版インプライド・ボラティリティ指数「LXVX」のローンチを1月14日に発表しました。まだ発表から1ヵ月程度しか経っておりませんが、市場での注目度は日に日に高まってきております。

この記事では、LXVXやインプライド・ボラティリティの意味を整理した上で、LXVXを用いて実際にビットコインの予想レンジを計算する方法について解説していきたいと思います。

LXVXとは?

LXVXは、「LedgerX Volatility indeX」の略語となり、BTCUSDの今後30日間のインプライド・ボラティリティを表します。ビットコインが今後大きく動く(上下にかかわらず)と予想する市場参加者が増えれば、LXVXには上昇圧力が加わりますし、ビットコインが今後動かなくなる(レンジ内で膠着する)と予想する市場参加者が増えれば、LXVXには低下圧力が加わります。

つまり、LXVXは市場参加者のセンチメントを映す鏡として大変注目されているのです。

実は良く似た指標に「VIX」と呼ばれるものがあります。こちらは、米主要株価指数S&P500の今後30日間のインプライド・ボラティリティを元に計算されており、別名「恐怖指数」として、市場参加者に大変注目されております。今回LedgerX社がローンチしたLXVXは、このVIXのビットコイン版と言うことができるでしょう。

インプライド・ボラティリティとは?


ボラティリティには、ヒストリカル・ボラティリティ(歴史的変動率)とインプライド・ボラティリティ(予想変動率)の2種類があります。

ヒストリカル・ボラティリティは、「原資産(例えばビットコイン)が過去の一定期間にどの程度の値幅で動いたか」を表す指標となります。つまり、ヒストリカル・ボラティリティはあくまで過去の結果を示したものに過ぎません。

一方、インプライド・ボラティリティは、「原資産(例えばビットコイン)が将来どの程度の値幅で動くか」を表す指標となります。ここには市場参加者の「予想や期待」が反映しますので、過去の結果のみを表すヒストリカル・ボラティリティより、情報の価値は大きくなります。実際、オプション売買の際のプレミアム(オプション料)はこのインプライド・ボラティリティに基づいて計算されます。

LXVXを用いてビットコインの予想レンジを計算する方法?

「LXVX」を使えば、市場参加者が予想する将来のビットコインの値幅を推計することができます。

まず初めに、現在(2019年2月19日時点)の「LXVX」の数字を確認してみましょう。
最新の数字はLedgerX社のウェブサイトで常時確認できます。

チャート左上に書かれている数字がLXVXとなります。この例では56.01%がLXVXです。
ただ、56.01%と言われても、すんなり頭に入ってこないと思います。なぜなら、この56.01%という数字は、市場参加者の今後30日間のビットコインの予想変動率を「年率換算」しているからです。

おそらく、皆さんが知りたいのは、「この56.01%という数字はビットコインが1日どれくらいの値幅で動くことを意味しているのか?」「1ヵ月でどれくらいの値幅で動くことを意味しているのか?」「3ヵ月でどれくらいの値幅で動くことを意味しているのか?」などもっともっと具体的なイメージのはずです。

以下に、年率換算されたLXVXを具体的な値幅に逆算するための3つの計算ステップを解説したいと思います。

【今後1ヵ月間の予想値幅の計算方法】

計算ステップ1
年率換算されているLXVXを√12で割って月次ベースに逆算する。
式)56.01%÷√12=16.17%

計算ステップ2
BTCUSDの実勢価格(例えば3900ドル)に上記で計算した16.17%を掛ける。
式)3900ドル×16.17%=631ドル

計算ステップ3
上記で算出した631ドルをBTCUSDの実勢価格にプラス・マイナスする。
予想レンジ上限→3900ドル+631ドル=4531ドル
予想レンジ下限→3900ドルー631ドル=3269ドル

つまり、LXVX56.01%が示唆する今後1ヵ月間の予想レンジは3269ドル~4531ドルということになります。

【今後1日の予想値幅の計算】

計算ステップ1
年率換算されているLXVXを√365で割って日次ベースに逆算する。
式)56.01%÷√365=2.93%

計算ステップ2
BTCUSDの実勢価格(例えば3900ドル)に上記で計算した2.93%を掛ける。
式)3900ドル×2.93%=114ドル

計算ステップ3
上記で算出した114ドルをBTCUSDの実勢価格にプラス・マイナスする
予想レンジ上限→3900ドル+114ドル=4014ドル
予想レンジ下限→3900ドルー114ドル=3786ドル
つまり、LXVX56.01%が示唆する今後1日(24時間)の予想レンジは3786ドル~4014ドルということになります。

まとめ


このようにLXVXなどインプライド・ボラティリティは「年率換算」のままだと理解し難いですが、自分自身で逆算して「実際の値幅」に置き換えると一気にイメージし易くなります。また、インプライド・ボラティリティには、市場参加者の予想やセンチメントが多分に織り込まれておりますので、相場観を組み立てる際のツールとして、とても有用です。

是非、皆さんもLXVXを参考にしながら、ビットコイン相場の先行きを予想してみてください!

友だち追加