暗号資産6銘柄の年率リターン・リスクを数値化してみた(2017年6月~2019年5月)

暗号資産はビットコインやイーサリアムなどの種類がありますが、総じてハイリスクハイリターンとされています。しかし、他の金融商品(株や外貨など)に比べて、一体どのくらいリスクが高く、期待できるリターンが大きいのかという部分は明確ではありません。

そこで、今回は主要な暗号資産6つを選び、正確なリスク・リターンを算出してみました。ほかにも日経平均やダウ平均など代表的な指標のリスク・リターンも計算し比較していますので、今後の投資判断などにご活用ください。

また、暗号資産の銘柄の中でも、意外とリスクとリターンのバランスが良く、投資効率の高いタイプも見つかるかもしれません。詳しくは以下をご確認ください。

【見出し】

年率リターン・年率リスク算出の条件

暗号資産の取引を行ううえでリターンとリスクを知っておくことは非常に重要です。ビットコインやアルトコインは日によって価格が変動する性質を持ちますが、それだけに未来の価格を確実に予測することは誰にもできません。

そこで、投資における損益である「リターン」と、そのリターンにどれくらいのばらつきがあるかを表した「リスク」を理解することで、将来の通貨価値を予測する精度を高めていくことが大切です。

たとえば、特定の通貨に投資した場合の1年間の平均リターンが5%だとしましょう。この5%がリターン、すなわち損益(ここではプラスなので収益)です。そして、その期間中で想定できるリスクが±10%ある場合、リスクはマイナス5%~プラス15%ということが分かります。

リスクを出すには、次のように平均リターンから想定リスクのプラスマイナスをそれぞれ算出して求めます。

■平均リターン5% + 想定リスクの最低値マイナス10% = マイナス5%
■平均リターン5% + 想定リスクの最高値プラス10% = プラス15%

つまり、この1年の間、最高で15%の収益を出すこともあれば、最低5%分の損失を計上することもあったということです。そして、そうした複数の取引を繰り返して、最終的に平均5%というリターンに落ち着くことを表しています。

そのため、あらかじめリスクとリターンの数値を出しておくことができれば、今後の投資判断の大きな助けとなることは火を見るよりも明らかでしょう。

それでは、次の項目からビットコインやイーサリアムなど、主要な暗号資産のリスクやリターンを求めていきます。

暗号資産6銘柄の年率リターン・リスクの計算

リターンとリスクの求め方は、暗号資産に限らず、株やFXなどでも同じ方法を利用します。エクセルの計算式さえ入力すれば誰でも簡単に算出できるため、アセットマネジメントOneの「今日から使えるリスクとリターン」を参考に、好みの銘柄があれば求めてみることをオススメします。
(ここでは2017年6月~2019年5月までの2年間の月間終値データを使用しています)

算出した年率平均リターンから年率リスクを割る(リターン÷リスク)ことで、最終的な投資効率を求めることができます。投資効率の数値が高いほうがリスクの水準に対して、リターンの値が高いということになります。以下をご参考にしてみてください。

BTC ETH XRP BCH EOS LTC
年率平均リターン 31.5% -11% 9.9% -36.8% 81.1% 46.8%
年率リスク 110.5% 137% 528% 104.9% 53% 171.5%
投資効率 0.28 0.08 0.01 -0.35 1.53 0.27

日経平均やダウ平均の年率リターン・リスクと比較

暗号資産だけでなく、今度は日経平均株価やNYダウ平均株価など、代表的な指標のリターン・リスクも求めてみましょう。

日経平均 ダウ平均 USD/JPY
年率平均リターン 6.1% -2.4% -1.8%
年率リスク 15.7% 16.6% 6%
投資効率 0.38 -0.14 -0.3

BTCやETHなど、暗号資産は総じて高いリターンを得られることが分かりますが、その反面リスクも相当に大きく、ハイリスクハイリターンの投資だということが判断できます。一方で、日経平均やダウ平均など、暗号資産ほど期待できるリターンは大きくないものの、リスクの数値が低く、安定した資産運用が行えることが分かります。

まとめ

今回は、2017年6月~2019年5月までの価格データを参考に、年率平均リターン・年率リスク・投資効率の3つを計算してきました。もっとも大切な部分は最後の投資効率の部分で、いかにリターンが大きくても、それを大幅に上回る極度なリスクを持つ銘柄は投資効率が低くなっています。

暗号資産に限らず、株や外貨、コモディティなどに投資を行う際は、こうした投資効率を意識してみるのも一つです。

今回お伝えしたように、暗号資産は全般的にリスクが高くなりがちな銘柄が多いため、できるだけ他の金融資産にも分散投資しつつ、大きな損失を出す危険性を和らげることが大切といえます。基本的にローリスクと呼ばれる投資方法の中には、投資信託や債券、預貯金などがありますが、そうしたものを複数組み合わせて、オリジナルのポートフォリオを作ってみてはいかがでしょうか。

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